Story
結婚が決まって、その報告のために郷里の町に帰省した古賀アキオ(勝地涼)は、この町をなつかしく思うと同時に、高校の時に失踪した三沢アキラ(河合優実)のことを思い出す。教室の隅にいつもポツンといるような少女だったアキラが失踪したのは、自分にも原因があるのではないか、という思いにとらわれていたアキオは、高校の時の担任で、今は作家になった大城ユイ子(小泉今日子)と再会するが――。
過ぎた日に、ある日突然姿を消した少女。長い不在の末に帰省した故郷で、その少女と再会した男。彼女は本当にあの時の少女なのか。それとも抱き続けた贖罪の気持ちが見せた幻なのか。深まる謎を解き明かそうとするほどに不安が大きくなってゆく男のたどり着く先は果たして——。